最前線で積んできた経験を活かしたい
脳神経外科専門医として、これまで高度な手術を数多くおこなってきました。その経験を最大限に活かした、的確で丁寧な診断と治療をおこなっていきたいと思います。また、入院治療ができる関連病院とも密接に連携しておりますので、必要に応じて最適で最善な病院へのご紹介もおこないます。
小さい頃から工作が好きで、手先が器用な子供でした。医師を目指したきっかけは、中学校2年生のときに見たテレビ番組です。その番組では、一匹のサルの頭と、もう一匹のサルの身体をくっつける手術実験を紹介していました。それまで海外での手術結果は、術後2~3週間しか生きなかったのが、日本人医師が執刀すると2~3ヶ月も生きたというものでした。それを見て、「自分ならもっと長生きさせることができるんじゃないか?」そう思ったのが、脳神経外科の医師を目指すきっかけになりました。
大学病院では、手術技術と持ち前の集中力を活かし、一般病院で困難と判断された脳腫瘍手術を約300例も執刀しました。平均の手術時間は16時間にも及ぶもので、なかには前例がなく、術式から考えなければならない難しい手術もありました。脳腫瘍に対し「最後の砦」として手術し、最も長かった手術で32時間。大学の最長手術記録を更新しました。一日のほとんどの時間は、手術と手術のための準備時間。一回一回の手術を安全に遂行できるよう、徹底的に勉強し、全力を尽くしました。その結果、手術合併症を引き起こしたり、麻痺が残ったりしたことは一例もなく、全員が歩いて退院することができました。この実績を残せたことが、私の一番の誇りでもあります。
友愛会病院に移ってからは脳神経外科の立ち上げに従事し、5年目には年間の脳卒中入院患者数は600人を超えるまでになりました。優秀な医師の受け入れや、スタッフの教育体制の確立に力を入れることで、大阪府下にある数百の脳神経外科の中で7番目の施設となり、大阪市南部の脳卒中をはじめとする脳神経外科疾患を一手に引き受ける体制を整えるまでになりました。また、最小限の身体的負担で行える血管内手術に関してはTVニュース番組でも取り上げられるなど、地域社会で必要な病院として認められるようになりました。
これまでの実績と経験を活かし、脳卒中の原因の早期発見と発症予防、その他、脳神経外科疾患全般の診療に努めてまいります。そのために、最新鋭のMRIを導入し、紹介がなくても随時検査を受けることができる環境を整えました。迅速かつ的確な診断と治療をおこない、"脳のホームドクター"として貢献していきます。皆さまの健康を守り、この地域の役に立つクリニックにしていきたいと考えていますので、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。
- 経歴
- 昭和60年3月 兵庫医科大学
医学部 卒業 - 昭和62年6月 兵庫医科大学病院脳神経外科医員
- 昭和62年9月 高松赤十字病院脳神経外科医員
- 昭和63年5月 シミズ病院脳神経外科医員
- 平成1年7月 名古屋徳洲会病院脳神経外科医員
- 平成2年8月 合志病院脳神経外科医長
- 平成3年8月 兵庫医科大学病院脳神経外科医員
- 平成5年5月 兵庫医科大学脳神外科学講座助手
- 平成13年9月 兵庫医科大学脳神経外科学講座学内講師
- 平成16年6月 医療法人讃和会友愛会病院脳神経外科部長
- 平成19年2月 医療法人讃和会友愛会病院院長(脳神経外科部長兼任)
- 資格
- 脳神経外科専門医(日本脳神経外科学会認定)
- 兵庫医科大学 臨床教育准教授
- 日本脳神経外科学会 評議員
- 日本脳神経外科学会近畿支部学術評議員
- 日本頭痛学会指導医
- 日本頭痛学会専門医
- 日本神経内視鏡学会技術認定医
- 近畿脊髄外科研究会世話人
家族のように温かい医療を
ずっと前から、開業するなら「ホスピタリティー溢れる空間作り」をと考えていました。それは、母が乳がん、甲状腺がん、脳腫瘍を患ったときに、医師の何気ない言葉に一喜一憂した4年間の思いからきています。その経験を活かして、優しさや安心を提供することができるクリニックづくりをしていきたいと思います。
研修医の時、母が余命半年の悪性脳腫瘍を患い2年に及ぶ入退院を繰り返しました。この出来事が、私が脳神経外科を志すきっかけとなりました。かけがえのない家族が突然の病を宣告され、徐々に身体が不自由になっていくなかで、限られた時間を活き活きと過ごせるように、家族で模索し、前向きに生きるためにできることを必死で探し続けた期間でした。
振り返れば、その時間は決して辛い時間ではなく、今ではかけがえのない時間となっています。その理由は、母校である兵庫医大病院で先輩の先生方やスタッフの方にとても親身に対応していただいたからだと思います。おかげで治療にベストを尽くせたという気持ちになれ、”病を受け入れる”ことができました。
それでも不安を抱えた家族であった私は、医療従事者の方の言動に、一喜一憂して過ごしておりました。その時に、病気や不安を抱えた本人や家族は、いかに、医療従事者の何気ない言葉に励まされたり傷ついたりするのかを身を持って知りました。母が他界した後、同じ病を患われた患者様やご家族の方に、自分が経験した様々な気持ちをお返ししていきたいと思い、脳神経外科の道に進むことを決意しました。
クリニックに来院される患者様は様々な不安を持っておられると思います。そのような時に、無機質な待合、無愛想なスタッフでは、ますます気持ちが落ち込んでしまうでしょう。クリニックが少しでも心がほっとする空間になるよう努力していきたいと思っています。また、当院には高齢者の方も多く来られると思います。わたしたちが現在、日本で今のような生活が出来るのは、この方達のおかげであると感謝し、敬意をもって接していきたいと考えています。患者さんの”誰もが誰かの大切なご家族”であることを忘れずに、気持ちを込めて対応することにこだわっていきたいと思います。
- 経歴
- 平成10年3月 兵庫医科大学医学部 卒業
- 平成10年5月 兵庫医科大学第5内科(神経内科)臨床研修医
- 平成12年6月 国立大阪病院脳神経外科 レジデント
- 平成14年4月 川西協立病院脳神経外科 非常勤医師
- 平成20年4月 日本予防医学協会 非常勤医師
兵庫医科大学病院 脳神経外科 准教授の白川学先生による診察を毎週火曜日と土曜日に行っております。
- 専門分野
- 脳血管障害、脳血管内手術、間脳下垂体疾患
- 資格
- 日本脳神経外科学会 専門医・指導医、日本脳卒中学会 専門医、日本脳神経血管内治療学会 専門医・指導医、日本頭痛学会 専門医、日本内分泌学会 内分泌代謝科専門医
兵庫医科大学病院 脳神経外科 講師 阪本 大輔先生による診察を毎週月曜日に行っております。
- 専門分野
- 小児脳神経外科、脳腫瘍
- 資格
- 日本脳神経外科学会 専門医・指導医、日本脳神経血管内治療学会 専門医、日本神経内視鏡学会 技術認定医、日本小児神経外科学会 認定医、日本脳卒中学会 専門医
兵庫医科大学病院 脳神経外科 助教 立林 洸太朗先生による診察を毎週金曜日に行っております。
- 専門分野
- 脊椎・脊髄疾患
- 資格
- 日本脳神経外科学会 専門医・指導医、日本脳神経血管内治療学会 専門医